カメキチさんの記事で紹介されていた詩を読み、とても考えさせられました。
宮尾節子さんという方の詩です。
明日戦争がはじまる
まいにち
満員電車に乗って
人を人とも
思わなくなった
インターネットの
掲示板のカキコミで
心を心とも
思わなくなった
虐待死や
自殺のひんぱつに
命を命と
思わなくなった
じゅんび
は
ばっちりだ
戦争を戦争と
思わなくなるために
いよいよ
明日戦争がはじまる
詩が世間の人たちに広がっていくうちに「反戦詩」と受け止められるようになったけれど、作者の宮尾さんは「いつの間にか変質していく『こころの怖さ』を書いた」と言われています。
ひとつひとつの小さな大切なことを忘れないように、知らずのうちに、大きな何かに飲み込まれ、何も感じなくなることのないように、日々を過ごしていかなくては、と思います。
カメキチさんの記事はこちらです。