病院では血圧が上がってしまう私が抜歯をすることになりました。
親知らずが斜めに生えて隣の歯を押している。このせいで頭痛がひどくなるのが悩みでした。
「大きな工事になりますね、どうしても抜かないといけない時まで様子をみましょう。」といわれて長い間この斜め親知らずと付き合ってきました。
先日ついに、この歯と別れを告げることにしました。病院は苦手です。それでも、頭痛がなくなると思えば乗り越えなくてはいけない、と自分に言い聞かせ決心しました。
かかりつけの歯科では、親知らずの抜歯はしないようで、大きな病院の口腔外科に予約。
どうなるのか、ドキドキです。
問診票記入、検温、血圧測定。ドキドキ。
そして、名前が呼ばれるまで待ちます。ドキドキ。
看護婦さんが私の方へ向かってきます。
(え???)ドキドキ。
「ことりさん。今日は親知らずの抜歯ですね。 あのね、体温が高いです。血圧も高いです。このままでは、抜歯ができないなあ。」
「え? 私、元気ですけど。」
「もう一回、深呼吸を2回して、血圧測ってきてくれる?」
深呼吸を2回して、測ります。
「ことりさん、まだ血圧が高すぎるわね。 これだと、無理。体温も、もう一度測ってください。熱もあるので、問題ありです。」
検温すると、前よりも高くなってます。37.7度。
ドキドキ。ドキドキ。ドキドキ。
私、病院というところで緊張しやすい人間です。
私みたいな人を「白衣高血圧」というらしいのです。
朝から調子は良かったこと、いつも病院で緊張して血圧が高くなることを看護婦さんに告げました。
いくら自分で調子が良いと思っても、実際に数値が下がらないと処置はできない、と言われました。まあ、そうでしょうね。
「5分くらいリラックスして、深呼吸もいっぱいして、血圧を測る。検温は体温計をゆるくそっとはさんでください。」
(体温計を、そっとはさむって、、、こんな助言を病院でされるとは。)
受付前で、検温、血圧測定を3,4回繰り返しました。
それでもまだ、微妙に高い数値がでていましたが、やっと診察室に入れてもらえました。
お医者さんの説明。
・緊張して体温や血圧が上がる人がいます。
・血圧や体温が高いと出血が多くなり危険。
・今日は、大事を取って別日に抜歯することも考えた方がいい。
・一旦内科を受診して、血圧を下げる薬を飲み、下がってから抜歯する方法もある。
・どうしても今日抜歯したい場合は、できないこともない。(数値は微妙に高いという範囲に収まっているので)
この日は、わざわざ仕事を休んで受診していました。別の日に抜歯するには、また仕事を休むことになります。 朝から調子が良かったことを伝え、この日に抜歯を希望しました。 はやくこのドキドキが終わってほしくて。
先生は、抜歯自体は簡単に終わると思うこと、体調が悪くなったらすぐに伝えてほしいことを私に言うと、準備に入りました。
抜歯は、あっという間に終わりました。 先生は必要以上に、「大丈夫ですよ。」「大丈夫ですか?」と声かけしてくださっていた気がします。 緊張していないように見せようと努力するんですが、失敗だったようですね。
白衣高血圧の人は、外来患者の2~3割いるそうです。
このことがあってから、血圧を下げる方法を調べてみました。
・減塩を心がけた食事をする
・毎日血圧を測る
・深呼吸をする
・服薬する(こともある)
こんなところのようです。
もっと深刻な「仮面高血圧」
「白衣高血圧」の反対の状態の方たちもいるようです。
病院の外(通常の状態)では高血圧なのに、病院では「血圧正常」を示す人たちで、「仮面高血圧」と呼ばれているそうです。「仮面高血圧」の人たちは高血圧を見つけられないことなるので注意が必要だそうです。
抜歯後の経過
抜歯後、普通の食事生活に戻るまでに、数週間かかりました。口の中に穴があいた状態になるので、戻るまでにはそれなりの時間がかかるんですね。抜歯をしたところが痛み辛かったのは、1週間くらいです。痛み止めで乗り切りました。
大変でしたが、抜歯したことで特有の頭痛から解放されたのはありがたいことです。