我が家の高校生の夢は、いくつかあるらしいのですが、その一つがストリートミュージシャンの妻、またはお笑い芸人の妻になることらしいのです。大学生になったら、才能はあるのにまだ見出されていない彼と街で劇的な出会いをする。売れない時代を彼女が支える。そして、数年後に才能が花開く。。。という予定だそうです。
当面の(未来の)夫からの収入が見込めないため、彼女が経済的に支えなくてはなりません。 だから、大学に行ったら一生懸命勉強とバイトをし、卒業した暁には、自分の頑張れる職に就きたい。これが彼女の予定。
夢は個人の自由です。大学に行くからには、勉強が本分なのでそれだけは忘れないでくれ、とと言っています。
この夢を休み時間に、教室で友達にポロッと言ってしまった瞬間。
周りの女の子たちが、一斉に娘の方を見たそうです。
そして、寄ってきて言いました。
何と言ったと思いますか?
「ひなちゃん!(ことり娘の借名)そんなこと、やめておきなよ!!!」
「生活は、どうなるの??」
「もっと、ちゃんとした会社に努める人と結婚した方がいいよ。」
「公務員の方がいいよ。」
偶然だと思うのですが、彼女たちの受験学科の決定の仕方も、同じような雰囲気が漂います。
「〇〇学科は就職によさそうだから」「いいところに就職する男の子がいそうで、そこで彼氏をみつけたいから」というものが多いそうです。
突っ込んで聞くと、親にそういわれているから、という子もいたそうです。
娘は、「なりたいものはないの?」「やりたいことはないの?」「公務員になって公務員として仕事でやりたいことはあるの?」と聞きました。
そこにいた女の子たちは、声をそろえて「やりたいことはあんまり考えてない。安定した暮らしが欲しい」と言われたそうです。
公園での主婦たちの話ではなくて、高校生の話です。
今どきは、こんなふうなんですね。
私の高校生だった時は、かなわないかもしれないくらいの大きな夢を語っていた気がするんですが。。。
いろんな場所に行って、今の高校生の夢を聞いてみたくなりました。
大きな夢を持っている子もいるところにはいますよね、きっと。