ことりのかけら

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凹凸くんは、『鶏口牛後』どちらが向いているのか~悩む高校進路選択~

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子どもの進学先をどう選ぶのか、という話です。

今の実力より上を目指すか、ランクをさげるか。進学先を選択するとき、迷いますよね。 自身のことではなくて、子ども(中学生のひな介)のことになると、さらに迷います。迷うというより、悩むと言った方がいいでしょうか。 

(親が悩んだってしょうがない、という意見もあると思います。最終決定は、本人にゆだねます。でも、それまでに彼に的確なアドバイスをすることは大切ですよね。対象の子どもが凹凸スペクトラム系だったなら、特に。)

凹凸発達関係の本を読んで、心に残ったことがあります。それは、こんな記述でした。

 

『凹凸くんたち(特にスペクトラム系の子)は、毎日精神的な余裕のある中で過ごすことが最重要課題。例えば、高校進学の際で言うと、2ランク落とすとちょうどよい』

 

この考え方には、賛否あると思います。その本のレビューに内容は納得するけれど、この「2ランク落とす」というところだけ賛成できない、と書いていた人もいました。

凹凸っ子と暮らしてきて、「我が家の場合は、2ランク下げるは当てはまるかも」と感じました。

周りの子に合わせるのに、普通の数倍のエネルギーを使って過ごし、家で疲れ果てているひな介(特に運動もしていないのに)。ひな介が、実力相当、またはギリギリで入れる学校に入って毎日頑張るのは、彼の限界を超えそう。なにくそと頑張って成長するというより、良いところまで消えてしまうような気がします。

学力のレベル、どんなタイプの生徒たちが多いか(アクティブか大人しいか)、どんな学びができるか、先生と生徒の関係、部活動の内容、通学時間、学校の立地環境、進学実績、入試方法の種類など、様々なことを考慮しての進学先選びとなります。

 

「鶏口となるも牛後となるなかれ」という故事成語がありますよね。

(鶏のくちばしとなっても、牛の尻になるべきではないという意味から、大きな集団の中で下にいるよりも、小さな集団でも一番になるほうがいいということ)

最終的に2ランク下げる。じゃあ、2ランク下げてもいいようにランクをあげなければ!頑張れ頑張れ!と、ランクをあげさせる努力を強いるという訳の分からないことさせてしまったりしています。 

でも、これ、本当は目指してることと違うよなあ、、、。ごめん。 

 

『自分で納得できる職につき、人のために何かできることを幸せと感じて生きる』それがしてほしいだけなんですけど。 これって、今の時代、皆が求めているけれど難しいことなのかな。 

マイノリティーであるという特性をもったひな介は、置かれる環境がとても重要です。置く環境を間違うと、故障します。親が最初から石橋をたたきすぎてはいけない、とはわかっているんですが、故障(2次障害)は避けたい。だから、悩むんですよね。安心して、自分に与えられた才を活かしながら頑張れる学校はどこなのか。 

ランクに関しては、「鶏口」なのか「牛後」なのか。ことり家内で意見が分かれています。 自分よりできる子に囲まれた方がやる気になるんじゃないかという意見もあります。 私は、定型の子ならまだしも、凹凸くんには「牛後」は向かないと思うんですけど、どうなんでしょうか。凹凸当事者の先輩にご意見を聞いてみたいです。

 

当人はどう思っているかというと、『選択すること自体が苦手なのに、どれにする、どこにする?と聞かれ続けてつらい』という感じです。 本人なりに思う学校はあるようですので、最終的にには本人が決める、、、そうなるのでしょうけど。

面と向かって話すと、固まりやすいひな介。 外出先からLINEに「今日も頑張ってね~期待してますよ~」と茶化して連絡したら、こんな返事がきました。

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その語彙選択、何歳やねん。。。

 

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