「ことりさん、あなたホウレンソウって知っていますか?」
昔の職場で上司に言われました。
知っていますとも、ホウレンソウでしょ?
ホウコク(報告)・レンラク(連絡)・ソウダン(相談)でしょ。
仕事を進める際で、大事なことなんでしょ。
新人職員がまず教えられること。
ホウレンソウって知ってますか?という言葉の裏の意味は、「ちゃんと私に報告・連絡・相談をしてくださいね。あなた一体何をやってるんですか?」です。
それまで良い職場に恵まれていた私は、この職場で初めてやりにくさを感じていました。
直属の先輩にホウレンソウするのが、気が重かったのです。
(言えば何か文句を言われたり、小言をいわれるのだろうなあ。。。)
(自分の意見やアイデアを出したら、けなされるのだろうなあ。。。)
(え?そんなことわからないんですか?ってまた言われるのかぁ。。。)
そう思うと、自然に報告も連絡も相談もしづらくなっていったんです。
仕事がしづらい職場で言われる言葉、「ホウレンソウ、してくださいね。」気持ちが一気にドヨーーンとします。
以前は、わざわざ「ホウレンソウ」とか言われなくても、スムーズに仕事ができていたはず。
状況が変わるとこうなるんだ。
自分自身が動きにくい状況になって思いました。
もしかして、ホウレンソウができないって、できない部下に欠点はあれど、問題は、部下に報告したくないと思わせてる上司にもあるじゃない?
こんなこと言ったら、「そんなこと言う前に、お前が仕事きちんとしろ!」と怒られそうですね。
我慢の子でした。
黙ってもっと仕事を頑張るしかないのかな、と。
ある時、一人の社長さんの言葉に衝撃を受けました。
会社が「超ホワイト企業」としてテレビで紹介されていて、ルールの1つが「ホウレンソウ禁止」だったんです。
会社の名前は未来工業。社長は、山田昭男さんでした。
その会社の記事を見つけたので貼りますね。
そもそも、「『ダメな上司』ほど部下を管理したがる」と山田氏は言う。「上司に話すだけで、部下は萎縮する。だからホウレンソウは『管理の始まり』なんや。どれほど奇抜なアイデアも、上司に『バカなことを言ってる場合か!』と叱られたくないから。部下は本音の5分の1も話さなくなる」
一方、中小企業は他社には考えつかない、突拍子もないアイデアこそが生命線。ホウレンソウで社員を萎縮させては本末転倒だから禁止、というわけだ。
この社長さんのように考える人もいるんだ、と知っただけでホッとしました。
報告しやすい上司と、しにくい上司いますよね、やっぱり。
上に立つ皆さん。
自分自身を振り返っていただけると大変助かります。
報告・連絡・相談をもししてほしければ、どうか「報告したい!」と思わせる上司になってくださいませ。
部下の立場の人たち。
『ダメな上司』ほど部下を管理したがる。
この法則を知ってるだけで、委縮が小さくなりそうな感じがしませんか?
いつか立場が変わるとき、部下の立ち位置を理解できる人にもなりたいものですよね。
ここまで読んでくださりありがとうございました。ことり。