ことりのかけら

発見したこと気づいたことを発信中~帰国生・凸凹発達の教育情報も~

娘、取材を受ける~「母が自分に才能があると思い込み困っています」~

人はそれぞれ何かしらの特技を持っているって、いいますよね。

私にも得意技があるんです。その特技で、我が家が騒然となった日があるのでお話させてください。

私の特技は、「サクラ」。

なにそれ?ですか?

どういうことかと申しますと……。

私が街を歩いていて、お客さんがゼロ、あるいはほとんどいないお店があったとします。そこに、私が入ると……たちまちその店が繁盛するんです。

本当なんです。まあ、100%ではありませんけど、そうですね、75%くらいですかね。これってかなりの確率だと思うんです。

この能力、家族に理解してもらえないものでして。子どもたちも、夫も、私に言い放つんです。「それは、ただの思い込み!偶然だよ。」と。

でもね、それでも、こういうことが起こり続けると、家族も少し意見を変え始めました。夫と息子が言い始めました。「まあ、そういうことも、たまにあるかもしれない」

それはそうでしょう。 なぜならーー誰もいなかったお肉屋さんで私が精算をする頃には、後ろに長い列ができている。客のいない喫茶店に入ろうと家族で商店街を歩いていて、私がショーウィンドウで何を頼むか決めている間に、人が次々と店に入り、私たちが座る場所がなくなる。 セールかごに誰も見向きもしていなかったのに、私が物色しはじめるとかごのまわりに人だかりができる。

最近は、サクラというより、『幸せお届け人』という方がピッタリかも、と思い始めています。

先日、スーパーのガラガラ抽選会での事。私の前の人、後の人がそれぞれ『大当たり』したんです。帰宅するやいなや、『私、幸せ振りまいてる!すごくない?』と報告。

家族は、口をそろえて言いました。

『そんなもの振りまかないで、我が家に当たりという幸せを持って来てください。』

 

悲しいかな、お店の人も私の前後の人たちも、私のことなど何とも思っていないんですよね。当たり前ですけどね。 

私の心の中、、、。

「店長さん! 今の繁盛は、実はことりのおかげなのですよ。」「私の近くに並んだから、ガラガラ抽選会で当たったんですよ。」

 

実は、そーっと、誰にも知られずにいる時だけ、この能力が発揮されるのかな、と考えるようになりました。私って、なんて良い人っ。(自画自賛)

 

こうやって、特技を「どうだ!すごいでしょ!えらいでしょ?」と言い続ける私を、人一倍疑念を抱きながらみている人物がいました。

娘のひなです。

「偶然だよ! たまたま起きたことだよ! お母さんは自意識が過剰すぎる!」

 

「わたしのお陰なのになあ。私っていろんな人のお店を繁盛させて、なんの見返りも求めないなんて、ことりさん(私)って素晴らしい人間だと思わない?」

 

自意識過剰が半端ない私に、とうとう、娘が行動を起こしました。

私の知らないところで手紙を書いたのです。探偵さんに宛てて。

(おわかりですか? 探偵さんに手紙を書く=「探偵ナイトスクープ(朝日放送のテレビ番組)」に依頼する、ということです。)

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「私の母が、自分はサクラの天才だとか言っております。 彼女が入るお店が繁盛する、と勘違いしています。 私はそんなことはないと思います。お客さんが増えるのは偶然そこに居合わせただけだと思います。 探偵さん、サクラの天才だと信じている母にそんなことはないと理解させてください、お願いします。」

 

この依頼を出したことを、私は全く知りませんでした。

そして、ある日、娘のひなが興奮して電話してきました。

「取材の依頼が入った!! 番組スタッフから電話が来たんだよ! お母さんの取材させてもらえませんか?って!! お母さんが買い物にいってスーパーが人だらけになっるところ取材させてもらえませんか?って。」

「ハイって、答えたかったーー。だけど、お母さんシャイだから、取材嫌でしょ? だから『母の才能はそこまでないかもしれません、ご期待に沿えないので、やっぱりごめんなさい』と言っておいた」とのこと。

この日、何時間か我が家はこの話でもちきりでした。

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番組の担当の方は『すごい能力』を持った人の取材をしたいと考えていたそうです。具体的には、以前私が記事にした、クローバーの女の子の大人版をさがしていたそうです。

korasophie.hatenablog.com

 

スタッフさんは、「お母さんは、四葉のクローバーを探せたりしますか?」と聞いたそうです。

娘は「あ、それ、うちの母もできます。四ッ葉や五ッ葉のを見つけては写真を送ってくるのでうるさく感じてます。」と答えたようです。

ある時期、私は四ッ葉のクローバー探しが趣味で、犬の散歩の途中で四ッ葉のクローバーを見つけては家族に写真を送っていました。毎日、1つか2つ見つけていました。場所は、散歩道、通勤途中、買い物帰りなどいろいろです。

家族には「葉っぱはもういいから、『本当の幸せ』を呼んで!」と言われてましたが。爆。

その時の、写真の一部がこちらです。

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そんな私にスタッフさんは興味をしめしてくださったようです。

でも、ことりはとっても恥ずかしがり屋さん。探偵さんにはすごく会いたいですが、当日に『幸せ振りまくサクラのおばさん』がお見せできるかわかりません。

これからも、地味に幸せを振りまいておきます。

娘のひなは、相変わらず疑いの目で私を見ています。 

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