ことりのかけら

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【舌小帯短縮症:我が家の例】手術をするかどうか?

診断をうけた日

土屋太鳳さんが、テレビで舌の手術をしていたという記事を読みました。女優業のため、滑舌をよくするという目的で高校生の時に手術をしたそうです。 診断名は「舌小帯短縮症」。

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『舌小帯短縮症』とは、舌の裏側についているヒダが生まれつき短かったり、ヒダが舌の先端に近いところについている状態です。

  • 哺乳が上手にできない
  • 硬いものが上手に食べられない
  • 「ラ」がもつれる
  • 舌を出した時に、先がハート形になる
  • 舌が出ない
  • 話すときに舌がもつれる

などの、症状がある場合があります。

 実は、我が家の娘も1歳過ぎに「舌小帯短縮症」と診断されました。

それは、風邪の症状でいつもは行かない近所の小児科に受診した時でした。

おばあちゃん医師にいきなり叫ばれました。

「 どうしてこの子「舌」切ってないの? ほら、舌がくっついてるじゃない? こういう子は、生まれてすぐ切っとくものなのよ!!!」

娘が生まれたのは、信頼をしていた大きな総合病院。

舌小帯短縮症は知っている症状でしたが、娘を育てていてあまり違和感を感じませんでした。 授乳も問題なかったし、言葉も順調に出ていたので、娘の舌の異常には気づきませんでした。

重要なことを見逃していたのだろうか。。。この医師の言葉で、一気に不安になりました。

小児科に相談しました

すぐに、かかりつけの小児科に相談しました。

先生は、

「うーん、舌小帯短縮症と言われたら まあ、そうかもしれません。娘さん、 何か困ってることありましたっけ? 母乳もミルクも上手に飲めていましたね。 言葉も順調にしゃべってますよね? うーん、もし切りたいときは紹介状書くのでおっしゃってください。」

歯切れのよい答えをもらえなかったので、他の小児科にも診てもらいました。

大きな小児専門病院にも行きました。

どこでも同じようなことを言われました。「今問題は感じませんが、切りたかったら切りましょう。」手術する場合は、整形外科とのことでした。

整形外科を受診しました

知り合いにお医者さんの奥様がいたので、整形外科に紹介状を書いてもらって、地域の大きな総合病院を受診。 

先生は、紹介状を読み、娘の口の中を一切見ずに言いました。

「いつ切りますか? 手術はすごく簡単です。もう1歳で大きいので全身麻酔です。」

この言葉に、私は違和感を感じました。

病院の先生の話を聞いて感じた違和感

医療的処置って、痛みがあったり、将来困ったことになるのがわかっているときにするんですよね? 私たち夫婦は、「手術した時」と「しなかった時」で、将来どんな違があるのか知りたくて、お医者さん皆に質問し続けました。

先生たちの答えは、だいたい同じでした。

「わかりません。」

手術に関しては、、、。

・小児科は「親御さんが望むなら」という方針でした。

・整形外科の先生たちは、「しちゃいましょう!!簡単だから!!!全身麻酔であっという間だから。」と言いました。

 

その時娘の状態は、、、。

・摂食に問題はありませんでした。

・言葉も出ていて、普通に聞き取れる言葉を話していました。

私たちは、成長過程で発音に問題が発生するなら、手術を考えるつもりでした。しかし、どのお医者さんも「それはわからない」と言われるのです。

この時点で、将来の娘の滑舌の問題よりも、「全身麻酔がもし失敗したら、、」という不安の方が大きかったです。 手術するかどうか悩んでしまって、なかなかどうしたらいのか決められませんでした。

あるお医者さんが言ったこと

そんな時、娘が鼻風邪を引いたので、ある耳鼻科を受診しました。

そこでも、質問してみました。

「手術して切るとどうなって、切らないとどうなると思われますか?」

先生がいいました。

「僕の意見だから、違うかもしれないけど、切らないと「アッカンベー」した時にちょっと笑われるかもしれない。英語をしゃべるときにRが苦手かもね。それくらいかな。」 

アッカンベーと英語のR、、、。

それだけで、全身麻酔?

私たちは、1歳の娘に手術をするのをやめました。

(※この記事は、手術をしないことを薦めているわけではありません。 人それぞれ症状や状況が違うので、ご家庭ごとに真剣に悩んで考えて決めるのが筋だと思います。)

今現在の状態は、、、。

そして、17年後の今、どうなったかと言いますと、、、。

娘は確かにアッカンベーが苦手です。でも、彼女の人生で、友達にアッカンベーをしたことはないそうです。

英語のRは、、、普通にできます。英語を話すことで、困っていることはありません。

滑舌は? 本人は「よく噛む」と言っています。 客観的にみると気にする程度のものではないと思います。

もしこの先、まかり間違って「アナウンサー志望」とかになったときは、土屋太鳳さんのように手術したいと思うのかもしれません。その時は、自分の意思で決定することなので、サポートしようと思います。

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ここまで読んでくださりありがとうございました。