ことりのかけら

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【タイピングの特訓をしました】入力速度アップのコツは?

タイピングを強化することになったきっかけ

現在住む町に転居して間もなく、新しく何かを始めたいと思うようになりました。そんなある日、市の広報紙で「PC要約筆記者養成講座受講者募集」という書き込みをみつけ、応募しました。

PC要約筆記というのは、中途失聴・難聴者の集会や会議の場などで使われるコミュニケーション保障手段の1つです。パソコン要約筆記の他に、手書きの要約筆記もあります。 講演会会場等で、手話通訳の他にプロジェクターで映し出された画面に講演の内容が文字で映し出されているのをご覧になったことがあると思います。

「PC要約筆記」に応募するのには、それなりの技術が予め必要だそうで、それは、「1分間に70文字入力できる」というものでした。当時、毎日パソコンに向かって入力していた私は(といっても日記風の文章を書いていただけなんですが)、たぶん大丈夫だろうという安易な認識で応募しました。(これが涙の日々のもと。)

講習は、週1回(午前、午後の一日)を半年間。パソコン持参で、講習会場に通う毎日でした。

講師の方は、複数おられて、聴覚障害福祉について、要約筆記について、などの講義が毎回ありました。要約筆記の技術講習も毎回ありました。そして、半年のうちに受講者が「PC要約筆記者」の卵となるために訓練されるのです。

PC要約筆記講習会受講の日々

始まった講習会。初日。

「まず、これから歌を流しますので、パソコンのメモ帳に聞こえるままに入力してください。」

音楽が流れました。たぶん、「異邦人」だったと思うのですが、記憶が定かではありません。 皆が一斉にそれぞれのパソコンに入力し始めました。 私も必死でした。

講師の人たちが、受講者一人一人をチェックしていきます。緊張でいつも以上にミスがでます。私の入力を見て、講師の方がいいました。

「ことりさん。画面だけ見てください。キーボードは見ない!!!

そうなんです。 私はまだタッチタイピング(昔でいうブラインドタッチ)ができていませんでした。 

あとで周りを見渡したところ、猛スピードで打てる人達がいました。そして、私と同じような人なレベルの人もいました。

講師の方曰く、「練習あるのみです。これから毎日欠かさず練習をしてください。」

おすすめタイピングソフトは「タイプウェル」

タイピングの練習ソフトはいろいろありますが、このとき薦められたのは、「タイプウェル」という無料プログラムです。ローマ字入力を鍛える為のタイピングゲームで、基本常用語、カタカナ語、漢字、慣用句・ことわざの全部で4つのモードに分かれています。ランキングに参加することもできます。練習した結果は、詳細なデータとして残ります。得意な語句、苦手な語句、遅いローマ字、ミスのなかった場合のタイムなども記録されます。しごき訓練のような「苦手語句練習」モードもあります。一定の時間の間に10回連続してキーを打ち続けなければなりません。

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受講者はこれを毎日することが宿題で、毎回メーリングリストで自分のスコアを報告しなければなりませんでした。そして、それを「キーボードをみないで入力する」。

この類のものって、本当に『練習あるのみ』なのですよね。早く上達するコツとかいろいろ調べましたが、結局は練習かな、と。

始めた当時の私は、レベルCでした。必要とされているレベルはSです。少なくともレベルAもしくは、レベルAより上のレベルSくらいにならないと、要約筆記者として独り立ちできないのです。

タッチタイピングの個人練習

とりあえず毎日、パソコンに向かって練習しました。上達はしているのか、していないのかわからない、というくらいの進歩でした。進み具合は、遅々としていました。

焦ります。そして焦るとミスします。

でも、気を取り直して、また練習。(ここが大事。)

やっと少し上達してきたかな、と思えるようになってきたのは、2・3か月経ったころでした。レベルもSになるときが時々ありました。

こうやって、私は「タイピングならできますよ。」といえる人間になれました。

要約筆記者として独り立ちしたのか? 

これは、できませんでした。その道からは外れることにしました。いろいろと考えた結果、別のジャンルで就職することになったからです。

PC要約筆記は入力ができればよいというものではありません。聞いたことを上手く「要約」して、情報を正確に伝えなくてはなりません。私は聞き間違いが多くて、入力ミスすることも多かったです。 パソコン機器にもそれなりに詳しくなくてはなりませんし、要約筆記に使われるソフト IPTALK(アイピートーク)も使いこなすことが必要です。私が受講した時は、この活動は有償ボランティアでしたが、次の年から国の認定試験もできました。 しっかりした要約筆記者を育てていく方針のようです。

最後に、私がキーボードを見ないで入力できるようになったトレーニング方法をお伝えします。

 

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これです。

自分の手が見えないように、手を布で覆って練習するのです。

イライラします。でも、効果は抜群です。

それと、早く打とうとしない。間違いを少なくしようとする。これもポイントです。

ご自身もタイピングを強化しようと思われたら、タイプウェルそして、このトレーニングをお試しくださいませ。

korasophie.hatenablog.com

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