ことりのかけら

発見したこと気づいたことを発信中~帰国生・凸凹発達の教育情報も~

関わりのある先生が全員異動した4月~1学期が終わった感想~

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4月。中学生のひな介にはクラス替えがありました。

帰宅して、びっくりしたこと。それは、新年度のひな介の周りの先生がごっぞり入れ替わっていたことでした。

昨年度の担任、副担任、部活動の顧問、支援担任。全員いません。ほかの学年に変わったのでもありません。 学校にいないのです。 別の学校に異動になったのでした。

ひな介は変化に弱く集団生活にストレスをためるタイプなので、支援をしてもらっています。ことり家にとって、「先生全員移動」は非常事態。 大丈夫なのか? 引継ぎはきちんとやってもらえているのか。 

「関わりのあった先生全員を異動させてしまうなんて、ひな介にダメージがあるかもって考えてもらえなかったのかなあ。もしかして、ことり家、校長先生に嫌がらせでもされてるのかな?」

と思ってしまうほど驚きました。実際は、一生徒のことなんか考慮にないのはわかっていますけどね(涙)

中学は教科担任制なので、教科担任の先生だった方々はもちろん残っておられます。クラス担任は、教科担任で顔を知ってもらっている先生でした。少し安心しました。

支援担当の先生は、昨年度の先生からあまり引継ぎがあったように思えず、一から説明しなくてはいけない感じでした。さらに「どなたが、学校の特別支援コーディネーターですか?」と聞いても、「誰でしたっけ?」という感じでした。(いいのかな?)この先生たちは、支援担を希望していたのではないのかもしれませんね。こういう場合、親が学校から多くを期待するとこちらが傷つきます。 親がある程度責任をもって見ていないといけないな、と覚悟しました。

一学期終了。学年の約三分の一が終わりました。

振り返ってみると、なんとか学校生活が送れていました。ただ、ひな介がストレスで押しつぶされた時の対応が昨年からの引継ぎがあまりなかったようです。「まわりのことをもっと考えなさい!」と言われて終わり、ということが続いたのが辛かったかも。これまでは、放課後等に時間をとってゆっくり話を聞いてもらえていたようなのです。

でも、これは先生との相性もありますし、誰でもいいから「話を聞いてくれ、共感してくれ。」というわけではありません。 なので、今の状況ではまあしょうがないなというレベルかな。すこしづつ、ひな介の特徴や対応方法もりかいしてくださっているようなので、これからの変化を少しだけ期待しています。

二学期は、学校行事が多いです。ということは、「クラス一丸となって」とか「連帯責任」とか「みんなのために足をひっぱらないように」とかいう雰囲気が流れがちです。ひな介には、我慢の日も多くなる二学期です。 

家でできることは限られますが、可能な限りストレスが少なくなるように、本人も少しずつでも成長できるようになればいいな、と思っています。 

 

korasophie.hatenablog.com

ミス愛知が帰ってくる!~恩師の思いを伝えたい「青い目の人形と答礼人形、里帰り展」~

先日、恩師のN先生が亡くなりました。人との出会いとは、不思議なもので、「あの時この人に出会わなかったら自分はどうしていたのだろう」という出会いがありますよね。 私にとって、N先生とはそういう方です。

お世話になったにも関わらず感謝の気持ちも伝えきれていないような教え子ですが、私にできることは何かと考えました。ブログに書いて、みなさんにお伝えしようと思います。

ご家族は、「7月下旬まで頑張って欲しい!!」と切望されていました。 なぜなら『平和の大切さ』を教えてきた先生が楽しみにされていたことがあったからです。先生が関わってこられた「青い目の人形と答礼人形 里帰り展」です。

戦争中に友好の証として贈られた人形たちが処分されていく中、守られて現在まで残っている人形たちがいます。愛知県からおくられた「ミス愛知」もその中の一体。この夏、故郷に帰ってきます。

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中部・東海地方に在住の皆さん、(その他の方も)、「青い目の人形と答礼人形 里帰り展」に足をお運びいただけると嬉しいです。

都合がつかない方は、展覧会があることを広めていただければ幸いです。

先生がなくなった二日後の新聞記事です。 

(中日新聞 2017年6月21日の記事より)

 

〔略〕

中学校の英語教諭だった八七年、同県豊橋市の西郷小学校に残されていた青い目の人形を授業で紹介したのをきっかけに、研究を始めた。近年は、愛知県から贈った答礼人形「ミス愛知」が米国で見つかり、国内への里帰りのため奔走してきた。

「排日運動が盛んだった米国と、反発が広がりつつある日本で、民間人が中心となって人形を贈り合った。偉大な行動で、民間外交の金字塔だ。民間のつながりを強めていくことで、平和にも貢献できる」と

話していた。

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すべて入場無料です。

豊川市桜が丘ミュージアム: 2017年7月19日(水)~7月30日(日)

 〒442-0064 愛知県豊川市桜ケ丘町79-2 0533-86-3775 (休館:月曜日)

★岡崎信用金庫資料館: 2017年8月2日(水)~8月13日(日)

 〒444-0038 愛知県岡崎市伝馬通1-58 0564-24-2367 (休館:月曜日)

★一宮市スポーツ文化センター: 2017年8月17日(木)~8月25日(金)

 〒491-0043 愛知県一宮市真清田1-2-30 0584-24-1881 (休館:月曜日)

★名古屋市博物館: 2017年8月30日(水)~9月10日(日)

 〒467-0806 愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1(休館:月曜日)

お近くの方は、どうぞ足をお運びください。

「答礼人形を里帰りさせる会」

 

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始まりは午後7時のピンポーン~PTA本部役員をした1年間を振り返る~

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秋も深まってきたある夜、ピンポーンとインターフォン。(画責:ひな介)

女の人たちが5人ぐらい門のところに立っています。

「こんばんは。 あおぞら中学の選挙管理委員(PTAの役員で次期の役員選出を役目とする保護者)のものです。」

ん? これは、いけない雰囲気か…

「ことりさんが、来年度のPTA本部役員にふさわしいのではないかということで、うかがいました。 『誰にお願いするか』という話し合いの中で一番最初に出てきたのがことりさんのお名前でした。」

へ? ……。

私は丁寧にお伝えしました。

・仕事をしているので時間が取れないこと。

・本部役員になるようなタイプではないこと。

・他に適任者がいると思う、こと。

 

「わかりました。 また、来ます。考えておいてくださいね」

 

1週間後、ピンポーン。ーーー断る私。

 

そのまた1週間後。ーーーできないと説明する私。

 

毎週来られても嫌なので、私はこう提案しました。

「もう一度考えて答えを出します。毎週来てもらってはわるいので、電話かメールで返事をさせてください。」

 

すると、

「いえいえ、電話などではなく、何度でもここにきて答えをいただきます。」との返事。

すごく、断りにくいんですけど。

(この間、別の人たちに何回もアタックして、NOという返事をもらっている選挙管理委員の人たち)

 

いろいろ考えました。

私の名前を推薦した人が誰かもわかりました。以前役員をしたことがあるママ友で私の仕事のことを知っていて、「ことりさんなら、できる!」と推薦したよ~とニッコリと言われました。

なんで、そんなことを……。(脱力)

このママ友。以前本部役員をして、忙しかったけど楽しかったようなんです。

悪気は全くなかったみたいでした。(ため息)

 

私も再考してみました。

息子のひな介も学校の先生にかなりお世話になっているし、役員の仕事はみんなで協力してするって言っているし。

なにより、毎週、ピンポーンされるのも嫌だ。

よし、やってみることにしようか。

この時、私には上に書いたきれいな理由の他に、もっと腹黒い理由もありました。

学校にいけば、先生に合う。先生に合えば息子の様子も聞けるし、先生に直々に「よろしくお願いします」を言えるし、気になるところを伝えればそのフィードバックをがあるに違いない。息子の成績も間接的に上がるかも。PTA役員をする役得もきっとあるに違いない。

こうして、私の1年間(前後の引継ぎ期間をいれると14か月)のPTA本部役員生活が始まりました。

どうだったと思いますか?(これは私の目からみた役員の1年です。読者さんの学校では全く違うかもしれませんので、「役員する/しない」の参考にはしないでくださいね。)

もうね、これは(特に私の役は)無償ボランティアの枠を超えてました。こんなに時間を取られて、仕事の休みの日を毎回PTA活動に取られて、つらかった。

一緒に役員をした役員仲間は?

これはね。ホントいい人たちでした。そこがネックになることもあると聞きますので、この点私は恵まれてました。雰囲気も良くて、子育ての相談とかもできて、いい出会いだったなと思っています。

それでは、PTAの役員の仕事はどうだったのか?

でも、PTAの本部役員の仕事は、、、多すぎるし、やる意味がわからんし、なんでもかんでも「子どものため」ってそれの一体どこらへんが子どものためなの?と思えちゃうし、疲れた。。。 カレンダーを見て、「3月まであと〇ヶ月」ってカウントダウンする日々でした。 

そうそう、ことりさん、腹黒い理由もあったでしょ?

「先生方と学校で雑談することで、子どもの学校生活の充実と成績向上につなげる」

このことですか?

実際はね。 

殆どできませんでした。 やろうと思ったらできたと思います。

先生たち、職員室にいますからね。そしてPTAの仕事って職員室抜きには語れませんから。

問題はね。私の性格でした。

基本的に、シャイなんです。

「あの~先生~! ひな介の母です。いつもお世話になってます。ひな介は最近数学の授業どうでしょうか? ちゃんとできていますでしょうか?」

なんてセリフ、私の口から出てこないんです。

せいぜい、うつむきがちに、会釈する程度で、、、。先生から、話しかけてくだされば、もちろん話をしましたけれど。

 

そんなんでは、息子の学校生活向上にはつながりませんでした。

(先生との面談が必要なときは、別の日に連絡して時間を作っていただきました。PTAのおかげで話せた、っていうことは残念ながら、あまりなかったです。)

 

私が職員室にいようがいまいが、違いはなかったということですね。(遠い目)

 

新学年が始まって、日本の殆どの学校で、新しい本部役員さんが選ばれ活動されていることでしょう。 みなさん、体を壊されませんように……。

不必要な業務が削除され、時間を有効に使うことができる活動になりますように……。