私の住む町には、凹凸発達の子どもをもつお母さんの集まりが月に一度あり、参加しています。仕事をしているのでなかなか参加できないのが残念なんですが。きっかけは、市報の「こんな集まりありますよ」的な市民の投稿欄で見つけたこと。引っ越してきて情報が少なく、心細かった時でした。
参加してみると、うちの子より2,3歳年上のお母さんたちが多く、学校の事、習い事のこと、進学のこと、学校の先生の情報など、生きた情報を得ることができました。困っていることは様々でしたが、高機能の子のお母さんもいるので、悩みが似通っていてとても助かっています。
こういう「○○の会」って、自分に合う時と合わない時があります。なので、会う人すべてに薦められるわけではありません。でも、凹凸発達の子どもを育てる時、同じ境遇にいる人と少しはつながって話を聞いてもらったり、助言を聞いたりできることは助けになるんじゃないかな、と思います。
今回は、具体的に、子どもの学業に助けになったことを1つ書きますね。
息子ひな介がまだ、小学校高学年だった時、中3の子どもをもつお母さんが、こう言われました。「うちの子、社会は得意な方だったんだ。歴史も地理も好きだし。それが、中3で公民をやり始めたら、テストで全く点が取れなくなって、今すごくあせってる。志望校変えようかと思うくらい。」(結局このお母さんの子どもさんは、その後頑張って、第一志望の高校に合格されてました。良かった!)
さて、この時、この話を聞いたおかげで、我が家は対策を練ることができたんです。
社会科は、ひな介の好きな科目です。特に歴史は得意。でも、公民は新分野。
ある講習会でこんなことを聞きました。
「ASD傾向のある子は、予習が大切。ADHD傾向のある子は復習が大切」(ASDは自閉症スペクトラム障害、ADHDは注意欠陥多動性障害の略語です)
ASD傾向の子は、ある程度知っている状態で授業を聞いた方がよいのです。ひな介は特にその傾向があり、新しいことを自分のものにするのが得意ではありません。
そこで、ひな介には中2の段階で、下の写真の本を手渡しました。「勉強しときなさい」と言ったわけではなく、「こんな漫画あったから、買ってきたよ。どうぞ。」と。
この軽いノリの予習が、とーっても役に立ちました。少なくとも社会の点数が足を引っ張ることにはなっていません。(今のところ、、、ですけどね。)
この対策は社会だけでなくて、他の教科でも使えるはず。残念ながら、漫画を渡しておけばすべてOKとは、なりません。でも、「かじっておく」ことが助けになる子は、多くいるんじゃないかな。
我が家の場合は、社会以外の教科でも、漫画の説明が役立つと思った科目では、学習漫画を使用しています。結果が点数に現れない時もあります。それでも、ないよりあった方がよいです。
ひな介は、活字中毒の気があったので、学習漫画は小さなときから手にしていました。でも、この「親の会」で先輩お母さんの経験談を聞いていなかったら、タイミングよく「公民」の漫画本を探すということを思いつかなかったかもしれません。
この記事が、次の「ひな介くん、ひな介ちゃん」の何かのきっかけになったらいいなあと思います。