ことりのかけら

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自分にPRするところがない?~内定者のエントリーシートを記入のヒントに~

「私は特別な人間じゃない。 他の人に自慢できることはないです。 でも、嘘をついて自分をアピールしたくない。」

B社で働いていた時、生まれて初めて経験しました。

職場へ向かう足が重いのです。歩くのも遅くなります。気づくと仕事のストレスで押しつぶされそうでした。

 「最初は大変でも、そのうち慣れる」「一生懸命にやっていれば周りも助けてくれる」それまでは、こう思っていました。経験から、時間が経つとどの職場も楽しくなったからです。

 仕事が原因で精神的に壊れてしまう人たちがいるのは知っていました。「大変ですね。」と理解した風に返事をしていました。そんな簡単な返事をしてしまって、反省しています。「仕事が辛すぎる毎日」ってあるんですよね。実際に経験した今では「大変だね」なんて軽く返事をすることはできません。

(現在は、自分にあった条件で仕事をさせてもらえるところで働いています。)

先日、ある方に教えてもらいました。
「やりがい」
「よい人間関係」
「満足な給料」
このうちのどれか一つでもあれば、その仕事は続ける価値がある。
もし、一つもなければ「やめる理由」になる。 

仕事がやりやすい雰囲気か、辛い時があっても頑張ろうと思える仕事か、良い人間関係があるかは、とても大切です。 私は、気が重い職場で働く経験をしてからは、「良い人間関係」が一番必要なものだと感じるようになりました。理解のある上司や、愚痴を言い合える同僚がいない毎日は、きついものです。

今年、知り合いの学生さん(Aちゃん)が、就職活動中なんです。

内定を取っても悩むし、まだもらえていなけりゃ不安がつのりますね。
世間的に聞こえの良い会社(一部上場)に就職したい、させたいという声が聞こえます。でも、じっくり考えてね、と老婆心ながら思います。一番自分にあったところを探してほしいな、と思います。(簡単でないのは承知していますが)

「私は特別な人間じゃない。 他の人に自慢できることはないです。 でも、嘘をついて自分をアピールしたくない。」こんな気持ちなんです、とAちゃんが話してくれました。 

 Aちゃんのことを考えていたら、図書館で偶然手にした本に、とても興味深い情報をみつけました。 皆さんにも紹介したいと思います。就職、進学でこれから自分のPRをしなくてはいけない方は、一読の価値があるとのではないかと思います。

本の題名は、「何をPRしたらいいいかわからない人の受かる!自己PR作成術」(日本実業出版社)です。

自己PRに必要なのは「スゴい体験」でも、「優秀な成績」でもない

(中略)

大半の学生は、履歴書やエントリーシート(ES)には、「人がしていないようなスゴい体験」や「トップクラスの成績」「難関の資格」「TOEICのハイスコア」を書かなくては、高評価が得られないと思っています。そして、「自分には書けることがまったくない(もしくは、少ししかない)」「自己PR欄を埋めることができない」と悩んでいます。

 しかし、それは完全にムダな悩みです。なぜなら、採用担当者が求めているのは、そのような‟スゴい体験・成績…”ではないからです。

(中略)

そもそも採用担当者が学生に自己PRをさせるのは、仕事で活躍できる人材かどうかの確認をするためです。したがって、PRが志望企業の仕事で役立つ内容になっていれば、学生自身は「地味だなあ」と思っている経験でも、必ず高く評価されます。

 「何をPRしたらいいいかわからない人の受かる!自己PR作成術」(日本実業出版社)より

 

具体的にどんな状況の就活生に向けて書いてるかと言いますと、こんな人たちです。

カバー裏から抜粋します。

・リーダーでないアルバイト

・入賞経験がない、レギュラーになっていないスポーツ

目だった成果のないサークル活動
短期間しかやっていないこと、途中でやめたこと
小学校・中学校時代のこと
平凡なこと
失敗したこと
就職活動自体のこと
留年・就職浪人

ちょっと視点を変えるだけで、すべて内定につながる自己PRになる!就活のカリスマ講師が教える、とっておきのPR術

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 自分の良い所は何か、どう相手伝えたらよいのか? 

エントリーシートを見ながら、悩みますよね。面接でどう説明しようかと緊張しますよね。 就職が決まった先輩たちのそれぞれの事例を読んで、自分なりにアレンジする材料にしてもらえたらと思います。

たくさんの事例が掲載されていますが、その中から一部をご紹介します。

(太字、文字装飾はことりが加えています。)

内定者の実例:登山
「『富士山に登った』だけじゃだめですよね……」
➡ 実行力と人柄の良さをPRしよう

就活の気合い入れ!日本一の山、富士山を制覇
就活前に日本一の山を登ろうと、父を誘って富士山登山を決行しました。計画を立てて、登山に必要な物などを準備して出発です。登山中は辛くてもう歩きたくないと思うことがしばしばあり、人生の先輩でもある父から喝を入れられました。努力した後に見る山頂の景色は一生忘れられません。

【解説】

就職活動の前に行った何気ない出来事を自己PRに活用した。計画を立てて準備した実行力や、頑張り抜いて登場した努力をアピール。PRのポイントを見出しにして目立たせた。雄大な景色を背景に、山頂で撮影した写真を面接に持参したところ、採用者の目にとまり高評価を得た。

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内定者の実例:アルバイト
「アルバイトを転々としていて、どれも中途半端です」
➡ 「様々な挑戦」をアピールしよう

実務、接客、営業の3職種に挑戦。スキル集を作成

大学時代は、自分を高めようと、違ったタイプのアルバイトに取り組みました。1年次は、事務職のスキルを身に付ける為に医療関係の事務所で仕事をしました。2年次は接客のスキルを身に付けるために高級日本料理店で仕事をしました。3年次は営業職のスキルを身に付けるために教材販売の仕事に挑戦しました。実体験を通して学んだ心構えやスキルは1冊のファイルにまとめてあります。面接の際に持参します。

【解説】
アルバイトを頻繁に変えることだって、プラス面をアピールすればマイナス評価されることはない。この学生は、自己研鑽意欲が強く、多くのスキルを身に付けたというクラス年をアピール。そして、各アルバイトで学んだことを書き出してスキル集を作成し、面接官に見せた。

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内定者の実例:スポーツ

「選手ではありませんでした…」
➡ 選手でなくても自己PRにする方法はあります

野球部の勝利を全力で支えた‟1000日努力”
中学、高校と野球部に所属しました。中学時代は遊撃手でしたが、高校1年の4月に肩を痛め、マネージャーに転向しました。最初は落ち込みましたが、チームを日本一にするためには、自分が日本一のマネージャーになることが重要だと思い、チームで一番努力することを決意しました。そして、3年間、毎日一番早く練習に参加し、一番遅くまで残ってチームのために努力しました。大会でチームが勝利したときは最高にうれしかったです。

【解説】
スポーツ選手としてのプロテストならば、チェックポイントは実績・能力。しかし就職試験でのチェックポイントは、チームに対する責任感、全力で努力・貢献する姿勢だ。これをアピールすれば、マネージャーや補欠選手の自己PRでも抜群の工業化が得られる。

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内定者の実例:資格=運転免許
「自動車の運転なんて、誰でもできますよね……」
➡ 仕事に結び付けてPRしよう

運転に自信があります(地図を読むのが得意)
18歳で免許取って、3年間無事故無違反です。カーナビには頼らず、地図を見て目的地に行くことが好きで、知らない裏道や近道を見つけて進むドライブが私の趣味です。御社は全国転勤や全国出張があると伺いましたが、私は、地図1つで、全国どこへでも営業に行けます

【内定ポイント】
運転免許を題材に仕事につながる自己PRを作成
3年間の無事故無違反で安全運転をPR
「全国どこへでも行けます」と営業活動に向いていることを強調就職浪人

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内定者の実例:背が高い
「背が高いくらいしか、長所が思いつかない」
➡ ユーモラスな文章で人柄を伝える方法もあります

186cmの長身で、人からすぐに覚えられる(デカ山田)

中学からバスケットボールをしていて身長が伸びました。186cmの視野はとても広く、遠くからでも周囲の人をすぐに見つけることができるし、見つけてもらうこともできます。また、すぐに覚えてもらうことも有利な点で、相性はデカ山田です。営業はもちろん、高い場所の書類も私に任せてください。
【内定ポイント】
見出しの最初に自分の特徴(186cm)を書いて、強く印象づけた
見やすい覚えやすい相性(デカ山田)も盛り込み、記憶に残るようにした
文章は、ユーモラスな文章にして、親しみやすさを印象づけた

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内定者の実例:就職浪人
「就職浪人は不利になりますか?」
➡ 成長と粘り強さをアピールして逆転を目指そう
猛特訓を積み、実力を上げた私をぜひみてください
学生時代、テレビ局でアルバイトをしていました。本番前のピーンと張った空気がたまらなく好きです。一見華やかに見えるアナウンサーがカメラを担いで取材に行き、原稿まとめ、それを上司に怒られ、何度も書き直す姿を目の当たりにしたのが脂肪のきっかけです。私も何度も受けなおします。1年間プレゼンの特訓や社会問題の研究をした成果を披露します。

【内定ポイント】
就職浪人して志望企業を再度受け昨年より成長したことをPR
何度でも置き直すと精神面の強さ打たれ強さも盛り込んだ

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。 

 

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