こんにちは。ことりです。
この間、大学入試の小論文で横書き原稿用紙の記入方法について記事を書きました。
調べてわかったことを、もう一つ。
ただ文を書き入れている感じの小学生とは違い、大学入試の小論文では、点数をもらえるかもらえないかということが重要です。
内容や構成、誤字脱字以外に減点対象になるのが、「漢字で書いてはいけないものを漢字で書いてしまう」ということ。漢字で書いてはいけないものなんてあるの?
「夜露死区」(よろしく)とかそういうたぐいの言葉じゃないですよ。入試にそう書く人は探す方がほうが大変でしょうけど。 漢字を書いて減点? 非情にさえ思える減点とは、どんなものでしょうか?
白状しますと、私もやってしまっています。(汗…ブログは小論文ではないから許してほしい。。。)
以下は、娘が学校から教えられた大学受験で小論文を書くときのルールです。誰が決めたのか、どうしてダメなのか、と思う点もあります。 基本的に、新聞記事の書き方にのっとっているようです。(2016/10/01、20時追加)
小論文で漢字で書いてはいけないこと
1.「こと」「ところ」など、形式名詞は、漢字で書かない。
形式名詞とは、それ自身では実質的意味を表さず,連体修飾語を受けて名詞としての機能を果たす語。「日記を書くことにする」の「こと」,「これから出かけるところだ」の「ところ」など。(大辞林 第三版より)
「困った事になった」 ➡ 困ったことになった。
「遊びに行く所です」 ➡ 遊びに行くところです
「その通り」 ➡ そのとおり
「休んだ方がいい」 ➡ 休んだほうがいい
「涙が出る程痛い」 ➡ 涙が出るほど痛い
「息子の為だ」 ➡ 息子のためだ
2.「たち」「ども」など、接尾語は漢字で書かない。
「子供達」 ➡ 子どもたち
「私達」 ➡ 私たち
「私共」 ➡ 私ども
3. 接頭語は漢字で書かない。
「御菓子」 ➡ お菓子
「御親切」 ➡ ご親切
4. 副詞は漢字で書かない。
「全て」 ➡ すべて
「凡そ」 ➡ およそ
「全く」 ➡ まったく
「殆ど」 ➡ ほとんど
5. 接続語は漢字で書かない。
「従って」 ➡ したがって
「即ち」 ➡ すなわち
「然し」 ➡ しかし
6. 物事を指す『という』は漢字で書かない。
「ボストンと言う町に住んでいた」 ➡ ボストンという町に住んでいた
7. その他、漢字で書かない言葉
「走らないで下さい」 ➡ 走らないでください
「明日は寒い様だ」 ➡ 明日は寒いようだ
「靴が無い」 ➡ 靴がない
「お早うございます」 ➡ おはようございます
「有難う」 ➡ ありがとう
などです。
受験生のみなさんにとっては、毎日の時間の使い方がますます重要になってくる時期ですね。せっかく書いたのに、減点されるなんてもったいないです。上記のようなちょっとしたことを頭の片隅にいれておいて自分の力を十分に発揮できるといいですね。