ことりのかけら

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気づいてよかった「字幕機能」の効能~言葉の遅い子の言葉獲得に使用してみた~

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こんにちは。ことりです。

10年ぐらい前に、知っていたらよかったと思うこと。それは、テレビの『字幕機能の効能』です。
字幕を利用する人。それは、聴覚障害の方以外にもいます。
息子です。

すべての人に当てはまるわけではありませんが、見ることが聞くことより得意な人(視覚優位)の人は、字幕があると理解しやすいのではないかと思います。(注:苦手な方もいます。本文最後を参照ください。)

息子は、聞いて理解するのが苦手です。
できますが、間違いが多くなるし疲れる作業になります。見て理解する方が数倍簡単なのです。 
大勢の人がいる場所で人の言葉を聞き取り理解する、ざわざわした場所、そこで集中力の必要な作業をさせられるとエネルギー消費ししすぎて尋常ではない疲れ方をします。
毎日通う学校はそういう場所です。
頑張って我慢してすごさなければならない場所です。
(感謝なことに先生からいろいろ配慮いただいています。)

彼は、幼児期に極端に表出言語が少ない子どもでした。
専門医に見てもらいましたが、聴力にも知的な能力にも全く問題はないとのこと。
とにかくその当時は、音による言葉のやり取りが苦手でした。 

私が考えていた幼児の言語発達の順序は、次のようなものでした。

①聞いたり話したりする


②読む


③書く


だから、話し言葉が出てくる前の息子に「文字」を教えませんでした。

しかし、ある時、文字から先に覚える子どもがいるという話を聞いたんです。
もしや、と思いすぐに、息子に「文字」を教えてみました。
(アンパンマンのおもちゃでひらがなを押すとその文字の読みがでるものを使いました。)

絵本も、指で文字を追って読み聞かせました。
それまでは、絵本の読み聞かせをされるのを嫌がっていたのに、楽しむようになりました。
そして、徐々に息子の「話し言葉」が増えていきました。

ずっと、たくさん話しかけたり、(たくさん話してはいけないと聞けば)ゆっくり話しかけたりしていました。
しかし、彼は聞いて覚えようにも、聞いて理解することが難しかったのです。
(専門用語では、聴覚処理障害:Auditory Processing Disorderです。LD・発達障害・自閉症スペクトラム障害にも散見されます。)

 

息子は、テレビを字幕付きで鑑賞します。自分で字幕機能があることを見つけ、いつの頃からかずっとそうしています。
その方が楽しめるのです。理解に必要なエネルギーが少なく楽に理解できるのです。

先日、『普段の人との会話にも、空中に吹き出しが現れて話している内容が文字で現れたらいいのに。』と言っていました。

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子どもの言葉の発達が顕著な幼児期に、もし字幕つきの番組を見せることができていたら、彼の言葉の獲得時期はもっと早かったのではないだろうか、と思うときがあります。

今は、字幕のついたテレビ番組がほとんどですね。 
息子と同じようなタイプのお子さんがいらしたら、一度お試しください。

字幕を試すときの注意事項

試す場合の注意として、特に言語を獲得している最初のうちは、音声と字幕に時差のない方がいいと思います。
聞く言葉と、見る言葉がぴったりリンクしているほうが、言葉の吸収率がアップします。
(直接調べたわけではありませんが、クレヨンしんちゃんの字幕は音声とぴったりだそうです。 クレヨンしんちゃんを見せるかみせないか、という問題はありますけど。)

逆に、字幕が苦手な人もいます。

同じように発達に特性のある方で、「字幕は苦手!!!」という方もいらっしゃるようです。
情報がありすぎて、過呼吸になる人もいると聞きました。

 

一般の方でも「字幕はきらい」という方もいらっしゃいますね。
我が家では、夫が「字幕いらない派」です。

我が家の場合、家族でテレビ鑑賞をする際には、どちらかが譲ることになっています。

 

korasophie.hatenablog.com

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